不動産雑学 - Real Estate Facts » 火災保険•インシュランスのお話(ホームオーナー編)

exterior2Q1. 魚を焼こうとしてたくさんの煙を出したために、天井に設置してあるスプリンクラーが作動してしまい、私のコンドミニアムの中を水浸しにしてしまいました。それだけではなく、私のユニットは3階にあり、下の2階と1階のユニットにまで水漏れが広がり、それらの被害に対しての賠償額は何万ドルにもなりそうです。コンドミニアムの保険は毎月のHOA Fee協同組合費から払っていると思っていたのですが、この保険はあくまでユニットの壁の中までで内側の被害は全くカバーされていないと言われたのですが?

A1. 残念ながら、協同組合の一括で入っている保険は、ビル全体のカバーとなっており、各ユニットの内側はそれぞれのオーナーの責任となっています。このようなコンドミニアムやタウンハウスのオーナーのための保険があるのですが、まだまだ一般にポピュラーではなく、また一戸建てとは違い購入のときの必要条件になっていないためにその必要を感じないままエスクローをクローズし、大事な保険なしのオーナーになってしまう方たちが多いのではないでしょうか。またそのカバーに対しても、壁内ならカーペットやカーテン、自分の家具や洋服といったように何かが起きてもたいしたことが無いという間違ったイメージをもっている方たちもかなり多いようです。このようにコンドミニアムやタウンハウスの保険=インシュランスが非常に大事だということをきちんと把握していないホームオーナーの方は思ったより多いのですが、残念ながら何か事故が起きるまで気が付かないといった現状です。やはり誤解を招く原因は、コンドミニアムやタウンハウスのようにHOA、Home Owners Association=オーナー協同組合の保険、インシュランスがビル全体にかかっているからでしょう。一戸建てとは違い、購入のときに融資を受ける銀行からも要求もされないため、そのまま保険に入らないバイヤーはかなりな数になるのではないでしょうか。またこういったコンドミニアムやタウンハウスは、First Time Buyerと呼ばれるはじめて不動産を購入する人達なので、そういった保険に対する知識に詳しくないといった原因もあります。

もうひとつの誤解は、保険のカバーがExteriorなしのInteriorのみとなっていると記載されているため、インテリア=デコレーションと考えられてしまっているかもしれません。さあ、ちょっと部屋の中を見渡してみて考えてみてください。キッチンのキャビネット、カウンタートップ、いろいろなアプライアンス=電化製品、ベッドルームやバスルームのキャビネット、トイレ、バスタブ、ドアーとドアーノブ、個人の持ち物や家具、洋服などは別にしてリモデルを思えばどれだけの費用がかかるかある程度は想像できるのではないでしょうか? また、壁の内側までのカバーという定義では、壁、ペイントの仕上げさえも入っていませんので、火災やシリアスな水漏れなどの場合の修復工事にはかなりな費用がかかると考えておいたほうが良いでしょう。

次に考えていただきたいのは、同じような被害が今回のようにあなたのユニット内の事故のせいで回りのユニットに被害が起きた場合です。ビル全体が燃えてしまったらなどと考え出したら火災保険なしで今までいたなんてぞっとしませんか?もしもの事故のときのための車の保険と同じように、コンドミニアムやタウンハウスの賠償責任用の保険カバーは絶対必要不可欠です。

さてインシュランス一般のお話です。近頃はHazard InsuranceとかHomeowners Insuranceなどと呼ばれはじめましたが、ちょっと前までは家の保険のことをFire Insuranceと呼んでいたため、シンプルに火災保険と考えている方があまりにも多かったことも、保険に対する誤解の原因のひとつかもしれません。最近はOwners Insurance、もしくはHazard Insuranceと呼ばれるようになり、火災に限らず、一番多い水漏れ、雨漏り、事故の責任賠償など、何か起きたときのための保険というイメージを一般消費者にアピールしています。ちょっと変わったカバーの一つは、外出中にスリやドロボーに会ってハンドバックを盗まれた場合、その被害に対して通常の家の保険でカバーされるはずなのですが、残念ながらほとんどの一般消費者はそういったカバー内容を把握していないのが現実のようで、外出中の盗難に対してのクレームを保険会社へだす人は、ほとんどいないようです。